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<title>怪しい旅人またも缶ビールに手を伸ばす</title>
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<description>今は昔。同じ事を繰り返すだけの毎日に飽き飽きした私はきっぱりと仕事を辞め、何かを求めて旅に出るのだ。見つかるのは素敵な出逢いかはたまた真の自分の姿なのか。　　　　　　　　　　北海道編</description>
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<title>１０月１４日（金）　曇り時々晴れ</title>
<description> 朝７時。興部の街中の国道上に車を停めたまま寝ていて、ドドドドドッというダンプカーの大きな排気音に起こされる。ゆうべは枝幸ＹＯＵに泊まるはずだったが、恐ろしくつまらないから他の奴らがワイワイやっている間の夜１２時半ごろ出てきた。「２階で一緒にみんなと喋りませんか？」と誘われたのに誰とも会話しないまま１人で焼酎を飲む様な形になってしまいいい加減いやになってだいぶ酔っていたけど興部までどうにか運転して
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<![CDATA[ 朝７時。興部の街中の国道上に車を停めたまま寝ていて、ドドドドドッというダンプカーの大きな排気音に起こされる。<br />ゆうべは枝幸ＹＯＵに泊まるはずだったが、恐ろしくつまらないから他の奴らがワイワイやっている間の夜１２時半ごろ出てきた。「２階で一緒にみんなと喋りませんか？」と誘われたのに誰とも会話しないまま１人で焼酎を飲む様な形になってしまいいい加減いやになってだいぶ酔っていたけど興部までどうにか運転してきたのだ。枝幸ＹＯＵなんか大嫌いだ。<br />８時過ぎ。顔を洗いたくて紋別市まで来た。運動公園を外から覗いているけど水道が見当たらない。この街の地理は分かりにくい。オホーツク展望台へ行こうと思ったら通行止めになっていたり、全体的に看板が少なすぎる。<br />８時３６分。Ｒ２３８を紋別空港と書いた方へ曲がったらコムケ国際キャンプ場へ行き着いた。ここで歯を磨こう。<br />９時。紋別空港。一言で言うなら、小さい。今まで見た空港の中で一番小さい。ローカル線の駅舎ほどの建物の中には何もない。一日に１便か２便しか発着がないのだろう。滑走路に飛行機はない。セスナ機すらない。滑走路の向こうはすぐ海だ。小さい建物の中をおばちゃんがモップで掃除していた。<br />９時５０分。サロマ湖の左側の砂洲。竜宮台。前から思っていたけどオホーツクの海は色がきれいだ。緑色をしている。いやエメラルドの色だ。太陽の光の具合で色が変わる。風強く寒い。今日の気温は１１月並らしい。天気予報によると今夜はまた雪が降るかも知れないような事を言っている。<br />１２時４０分。留辺蘂町で弁当を買って駅近くの空き地でこれを食す。雲はあるが青空も見えて窓を閉めているとぽかぽかと暖かい。山の中だからか風も朝方より強くない。<br />１時半。陸別町小利別駅。山の中の数戸の家のためにちゃんと駅がある。こんな所に駅が必要なのかと思う。<br />日産自動車試験場。「寒暖差７０度日本一しばれる陸別町」と書いた看板の上にちょっと古いブルーバードが乗っかっている。試験場ってどこにあるのかなあ。<br />２時４５分。陸別町を道道２７３に入って１０kmほど走った所にひっそりとあるチミケップ湖。湖畔に小さなホテルがある。留辺蘂からず～っと紅葉の中を走っていてどこを見ても凄くきれいだ。雲間からの光があたると一層色が映える。<br />陸別駅は古い古い建物で鉄筋と板を張り合わせた跨線橋がまだ現役だ。駅の看板も昔の広告にあったような鉄板に書かれていてまるで昭和初期そのままの感じがする。何も手を加えなくても映画の撮影に使えそうだ。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-23.fc2.com/t/r/s/trshbox/kouyou.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-23.fc2.com/t/r/s/trshbox/kouyou.jpg" alt="美しい景色に出会う。それもまた旅の醍醐味だ。" border="0"></a><br clear="all"><br /> ]]>
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<dc:date>2006-06-16T10:32:12+09:00</dc:date>
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<title>１０月２８日（金）　曇り　その１</title>
<description> 昼１時半。小樽港フェリー乗り場。あれから２ヶ月が過ぎた。平取町から真っ直ぐ走って３時間とちょっと。郵便局へ行ってフェリー代を降ろして風呂に入りたい。夕方４時２６分。小雨がぱらついて夕暮れ間近かな小樽運河です。警察署で教えてもらった風呂屋から今出てきた。１枚ぐらい写真を撮っておこうかな。午後８時。船の上。とうとう北海道を離れてしまう。夕陽の家で出会った長崎のあんちゃんと一緒になり、５人ほどのライ
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<![CDATA[ 昼１時半。小樽港フェリー乗り場。あれから２ヶ月が過ぎた。平取町から真っ直ぐ走って３時間とちょっと。<br />郵便局へ行ってフェリー代を降ろして風呂に入りたい。<br />夕方４時２６分。小雨がぱらついて夕暮れ間近かな小樽運河です。警察署で教えてもらった風呂屋から今出てきた。１枚ぐらい写真を撮っておこうかな。<br />午後８時。船の上。とうとう北海道を離れてしまう。夕陽の家で出会った長崎のあんちゃんと一緒になり、５人ほどのライダーと話をするために２等へ行っていた。<br />８時２０分。雨のせいか、それとも冬に近づいているからなのか８月の日本海と違って船が少し揺れる。５００m&#8467;の缶ビールを２本飲んだので何だか気分が悪くなってきた。少し横になっていよう。<br /> ]]>
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<dc:date>2006-06-28T22:51:13+09:00</dc:date>
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<title>１０月２８日（金）　曇り　その２</title>
<description> １０月１４日から２週間の間、この日記を書いていなかった。ライダーハウスに連泊すると日記を書くのを忘れてしまう。１４日の夜から網走の夕陽の家に２４日までいた。夕陽の家のオーナーは社長と呼ばれ、このライダーハウス兼喫茶店と女満別ハイヤーを経営している。妹も女満別の街中でナポリという喫茶店をやっている。ライダーハウスが赤字でもハイヤーで儲かっているらしい。社長が夕陽の家としじみハウスの間にもう一軒ログハ
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<![CDATA[ １０月１４日から２週間の間、この日記を書いていなかった。ライダーハウスに連泊すると日記を書くのを忘れてしまう。１４日の夜から網走の夕陽の家に２４日までいた。夕陽の家のオーナーは社長と呼ばれ、このライダーハウス兼喫茶店と女満別ハイヤーを経営している。妹も女満別の街中でナポリという喫茶店をやっている。ライダーハウスが赤字でもハイヤーで儲かっているらしい。社長が夕陽の家としじみハウスの間にもう一軒ログハウスを建てるというので手伝うつもりで連泊していたのに大工が忙しいとかでなかなかな始まらない。手伝ったことといえば砂運びと薪運びと植木の植え替えとボロ小屋壊しくらいで仕事をした日は昼メシ・晩メシ・泊まり賃がタダになった。ここのおばさんはとても陽気な人だけど時として怖かった。<br />ホテル大観で働いていた岡崎市から来た柴田さん。右手だったかな、親指がない。自衛隊にいたときに躁鬱病になって、入院していた病院にホモがいてそこを逃げ出し、工場で指を落とす。昔世話になった人に頼まれて保証人になり、３００万円の借金を負う羽目になるが指の保険で得た２００万円と親父から１００万円借りて３００万を返済。いろいろと苦労した割りにスケベでどこにでも痰を吐いていた。朝早く起きてゴソゴソとうるさいし、夜中３時４時にラジオをつける困った人でもあった。<br />清水ダイスケ。１９歳で元暴走族。夕陽の家では手伝いも遊びも殆んどの行動を共にした。高校時代の仲間たちとの話は度肝を抜かれるほど衝撃的ででそれでいて腹を抱えて笑えるほど面白いものばかりだった。自分自身にはもう過去になりつつある青春時代を楽しく送っていることがとても羨ましかった。彼は通り過ぎる知らない人に向かって車の助手席からの挨拶を欠かさなかった。<br />熊さん。堺からＧＳＸ-Ｒで来た男。もっとすごい奴かなと思っていたのに大したことなかった。<br />師匠。ひげ。１３歳に見える２３歳のＳＲＸ-６に乗る彼女といつも一緒で２人で貨車に泊まる。<br />大ちゃんとレンタルビデオの会員になって「ミッション」「グローイングアップ７」「張り込み」を夕陽の家で見た。<br />初めて乗ったカヌーでは網走湖を滑るように進む事が新鮮な感覚で楽しかった。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-23.fc2.com/t/r/s/trshbox/yuuhi-2.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-23.fc2.com/t/r/s/trshbox/yuuhi-2.jpg" alt="その名の通り網走湖に映る夕陽も美しい人気のお宿" border="0"></a><br clear="all"><br /> ]]>
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<dc:date>2006-06-29T20:10:31+09:00</dc:date>
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<title>１０月２８日（金）　曇り　その３</title>
<description> １０月２５日に夕陽の家を出たのはこの日が三上さんの誕生日だということもあって最後はやっぱりユーカラへ帰ろうと決めていたからです。一直線に平取へ向かって走ったんだけど一ヶ所だけ立ち寄った所がありました。それは途中でデコレーションケーキを買ったのでした。このあとユーカラでは最後の３日間を殆んどどこへも出ずに山口の三上さん、埼玉の成沢君、京都の大将たちとぼーっとして過ごしていました。９月になって初めて
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<![CDATA[ １０月２５日に夕陽の家を出たのはこの日が三上さんの誕生日だということもあって最後はやっぱりユーカラへ帰ろうと決めていたからです。一直線に平取へ向かって走ったんだけど一ヶ所だけ立ち寄った所がありました。それは途中でデコレーションケーキを買ったのでした。このあとユーカラでは最後の３日間を殆んどどこへも出ずに山口の三上さん、埼玉の成沢君、京都の大将たちとぼーっとして過ごしていました。<br />９月になって初めてユーカラへ来てからこのライダーハウスで過ごした日々の事でまだ書いていなかった事がたくさんあるのでここでまとめて記録に残しておこうと思う。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-23.fc2.com/t/r/s/trshbox/yukara-5.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-23.fc2.com/t/r/s/trshbox/yukara-5.jpg" alt="俺たちもう普通の暮らしは出来ないもんね" border="0"></a><br clear="all"><br /><br />三上さんがアズキのバイトをやっていた農場のコーイチさんに呼ばれて５人（俺、山田君、三上さん、石井君、悦ちゃん）で肉を食わせてもらった事があった。母屋から離れた倉庫のような建物の真ん中に大きく掘った囲炉裏があってそこにみんなで足を下ろして座り、炭がいこった火の上に網を載せて肉やかぼちゃや手羽先なんかを焼いて食べた。かぼちゃはあんまり人気がなくていつまでも網の上に載っているから皮が焦げて真っ黒になっていた。私も結構食ったけどビールで腹が張っていた。バイトのために遅れてやって来た山田君が残りを平らげてくれたけど家の中に入ってみんなでオリンピックを見ていた頃に山田君は早くもダウンしていました。山田君は１カ月ほど前から工事のバイトをやっていていつも朝７時に出て行くので夜はたいてい早く寝ます。それでもライダーハウスの中で枝豆を煮てみんなで食ったときなんかは夜１２時ごろまで起きていました。<br /><br />またある日には今度は山田君のバイト先の専務の家へ呼ばれてみんなで行きました。最初みんなは何だか話が弾まず、子供たちに自分の出身県の名産なんかを言わされたりしていました。後半は途中までしか覚えていないけれど何かの拍子に専務と私とがが意気投合してアメリカとソ連の核の話や北方領土の話を酔っ払った２人は延々と話していたと次の日になってみんなから声を合わせて言われました。<br />またある日には石屋の社長の家で松茸を御馳走になりました。ここの家、大きいと言うわけではないけれど置物や装飾品がたくさん飾ってあって結構お金があるんだなあと感じさせられました。松茸数十本で社長は「５０万円分くらいはある」と言ってました。しし唐じゃなくて唐辛子が辛くて辛くてみんなが「はあ～、はあ～」言ってましてこれで結構盛り上がったみたい。社長って狸みたいな顔つきなのに目だけ二重でパッチリとしていてまつげが長いのが妙に気持ち悪かったりします。<br /><br />この石屋の社長と石屋で働いている若いけどがっしりした体つきの男２人とユーカラにおじさんのお兄さんと三上さんと私で松茸取りに行ったことがありました。木村シゲ何とかという人は山に詳しいのか急な山の斜面をあちこちと飛び回るような速さで私なんかが着いて行こうとすると滑り落ちて泥だらけになるは迷子になりかけるはで振り回されるばかりで松茸どころではありませんでした。沙流川より西の山は変わっていて山がとても急でしかも尾根の幅が狭くなっていました。尾根の下は正に急斜面で直角の崖が至る所にあって一歩間違えると転げ落ちて死んじゃうような所ばかりでした。それでも私は一本だけ自分で見つけることが出来ました。<br /><br />石井君と２人で千歳のインディアン水車祭りに行った。千歳までは裏道で１時間。駐車場から歩いていくとすごい人だった。自衛隊か警察か消防か知らないけれどブラスバンドの楽隊がステージの上で盛んに演奏していた。駐車場で貰った券が抽選券になっていて鮭やいくら丼や帽子やコップが当たるというのでお姉ちゃんが番号札を箱から出して読み上げるのを２人でずっと見ていたけれど結局何も当たらなかった。<br />金を出してシャケ鍋といくら弁当を食って腹いっぱいになってぶらぶらしていると露店の呼び込みがめちゃくちゃうるさかった。インディアン水車は上手く考えられていてシャケがバシャバシャと音を立てて獲れる。でも観客は３０ｍほど離れたやぐらの上から見るだけ。<br />ＨＢＣと書いたカメラを担いだ男がうろうろしていたから俺たち若しかしたら夕方のニュースに出ていたかも知れない。<br /><br />沙流川祭りが二風谷温泉の広場であって６人位で行きました。山田君と三上さんと忘れたけどもう一人の３人がタダで食えるジャンボハンバーグの列に３回も並んでいた。私も食わせてもらったけど。コンサートや玉子投げリレーなんかをやっていたけどあとは地元の名産とかの店ばかり。ただで飲めるコーヒーのテントの前で長い事みんなで座っていたっけ。私は懲りずに缶ビールを２本飲んで少し酔っていました。<br />偶然なのか悦ちゃんと並んで歩く形になることが何度かあったけどあんまり話は出来なかった。何かして笑わそうと意識してしまうばかりだった。<br />そう言えば二風谷温泉の受付の女の人きれいだったなあ。<br /><br />ユーカラでメシを頼むと出来るまで３０分は掛かる。でも誰も文句は言わない。タダで泊まらせて貰ってるもん。で、待っているあいだ俺も普段は読まない漫画を読むことになる。面白かったのが「おかしな２人」でこれは室田というごっついヤクザが山倉という天才に出会って２人で成功と失敗を繰り返す話。７巻までしかなかったので続きを読みたいなあ。また「嗚呼、花の応援団」は基本はギャグ漫画なんだけど、時々胸に突き刺さるような悲しい話があって泣かされたりした。<br />ユーカラにいる時は何の気兼ねもなく「素」というか「地」のままで過ごせた。みんな良い人ばかりだったからというのもあるし、１７日も同じ所にいれば地が出て当たり前で、いつまでも演技なんかしていられないもんな。<br />おじさんもおばさんも宿泊者に対して批判的なことや何かに対して駄目という言葉を一度も聞いた事がなかった。でもただ一度だけ普段は店やライダーハウスには顔を見せることのないここのおばあさんに烈火の如く怒られた事があった。それは連泊していて仲良くなったここの子供達に店の前にある自動販売機の缶ジュースを買ってあげたことに、子供達が他のお客さんにも物をねだる癖がつくから絶対しないでくれと強く言われた事でした。私は何にも考えずにいいかなと思ってしたことなんだけど店舗側にとってはおばあさんの言う通りだなとすぐに察知して浅はかな行動をした自分に恥ずかしい思いがしました。自分がしようとしていることが周りに人にどういう影響があるのか深く考えるのは本当に難しいなと思う。<br /><br />------------------------------------------------------<br />ユーカラで暖房として炭をいこしていたがあれからず～っと頭が痛い。この揺れる船のベッドで長旅の疲れを癒すことにしよう。<br /> ]]>
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<dc:date>2006-07-04T23:31:07+09:00</dc:date>
<dc:creator>KIYOBO</dc:creator>
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<title>あとがき</title>
<description> 北海道を旅したあとにフェリーを降りて本州の道路を数百ｍ走っただけで誰もが最初に感じるのは、車の多さ、信号の多さ、道路の狭さなどだろうと思う。本州の道路はとにかく走りにくい。信号待ちで数台の車両の後ろになるだけで幻滅してしまうのだ。もうこれだけで「ここは北海道じゃないんだ」と改めて思い知らされる事になる。久しぶりの我が家は、当たり前のことながら出発前と何も変わっていなかったが、ただひとつだけ嬉しい
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<![CDATA[ 北海道を旅したあとにフェリーを降りて本州の道路を数百ｍ走っただけで誰もが最初に感じるのは、車の多さ、信号の多さ、道路の狭さなどだろうと思う。本州の道路はとにかく走りにくい。信号待ちで数台の車両の後ろになるだけで幻滅してしまうのだ。もうこれだけで「ここは北海道じゃないんだ」と改めて思い知らされる事になる。<br />久しぶりの我が家は、当たり前のことながら出発前と何も変わっていなかったが、ただひとつだけ嬉しい事があった。それは北海道で出会った人からの手紙が何通も届いていたからだ。広島のお姉ちゃんや悦ちゃんからも来ていた。それから私は全く知らなかったのだが、問屋で働いていたときの取引先から「辞めて遊んでいるならうちへ来い」という電話が何度も掛かってきているらしい。今北海道へ行っていますと家人は返事をしていたらしいのだけど、普通なら４・５日かせいぜい一週間で帰ってくるだろうと考えていたらしくてまさか２ヶ月も連絡がつかないとは思いもしなかったようだった。またすぐに以前のように働くのかそれとももう少し遊んでいるのか直ぐにはは決められない。仕方ないから決まるまで遊んでいよう。<br /><br />普通の人にはなかなか経験出来ないくらい長くて誰にも指図されることのない自由な旅を終えたわけだけど果たして自分は何かを得たのだろうか。多少なりとも変われたのか、また新しい自分なんていう物を見つけられたのかどうかというと非常に怪しい。何となく北海道まで行ってただ無駄にだらだらと日々を過ごしただけのような気もするがそれは言わないでおこう。<br />こんな風にして毎年一年で一県づつ働くというのもなかなかいい人生かもしれない。例えば来年は青森県のどこかで仕事を見つけて一年働いてまたその翌年は岩手県のどこかで働きながら誰かに恋をしてそしてフラれて・・・を繰り返して最後に６０歳を超えて沖縄まで移動していくなんて生き方も面白いんじゃないかな。忘れた頃に実家に帰ってきて喧嘩してまたどこかへと飛び出してまた新しい旅を始める。おお、そうだ。それがいい。なんかまるで寅さんみたいだな。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-23.fc2.com/t/r/s/trshbox/kaze.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-23.fc2.com/t/r/s/trshbox/kaze.jpg" alt="離れていても忘れてもその木はいつもそこにある" border="0"></a><br clear="all"><br />北海道の美しい自然の姿、雄大な風景はそこに住む人々の心も美しく大らかなものにしているようだ。<br />まだ帰ってきたばかりだけれど近いうちに必ずまた北海道へ行く事になるだろうという確かな思いはなぜかその後も消えなかった。北海道の空気も色も匂いも声も次第に遠ざかってしまうが思い出になるにはまだ早い。<br /><br /><br />-------------------------------------------------------<br /><br />北海道で出会った関東組の４人を訪ねる旅を翌年の１月に行っています。興味のある方はこちら「<a href="http://trushbox.blog58.fc2.com/" target="_blank"><strong>怪しい旅人　関西弁で笑う</strong></a>」もどうぞ<br /><br /><br /><br /> ]]>
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<dc:date>2006-07-17T16:52:35+09:00</dc:date>
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